中高生のお墓参りに行くのは…3人に2人は年1回以上!

薫香のトップメーカーである株式会社 日本香堂が、全国中学・高校生1,236名を対象に『子ども達の「供養経験」と「やさしさ」との関係性』調査を実施し、そ結果概要を発表しました。
その調査によると、年に2回以上お墓参りに行く中高生は30%、年に1回いくというのが35%となり、少なくとも年に1回は墓参りに行くのを習慣としている子ども達が3人に2人(65%)を占めていました。

お墓参りに行く行かないで統計的有意差があった

続いて、墓参頻度で『年に1回』以上か、それ未満か2群に分け、〈他者へ冷淡さ〉否定率および〈他者へ理解・共感〉肯定率についてクロス集計を行ったところ、両群間で〈他者へのやさしさや思いやり〉に大きな差が確認される結果となりました。

〈他者へ冷淡さ〉を測る全8項目において、年1回以上お墓参りしている子ども達と行かない子ども達との間で、自己冷淡さを否認する率に6~10pt.差が出て、うち7項目で統計学的有意が認められました。

また〈他者へ理解・共感〉を測る全8項目においても、お墓参りしている子ども達と行かない子ども達との間で肯定率に3~8pt.差が生まれ、うち4項目が統計学的有意差とされました。
つまりお墓参りをするかしないかで自分以外の人へのやさしさや思いやりに差が出るということではないでしょうか。

供養の理由について

以上の結果から、中高生の子ども達の中で、「先祖」をはじめとする目に見えないものへの感謝や畏敬の念が、お墓参りといった習慣的な行為を通して意識化され、内面的にもそれが他者へのやさしさや思いやりにもつながっていると思われます。
日本の文化として、長きにわたり個人の人格形成や精神的成熟に寄与してきた「供養」の役割に対する再認識・再評価を現代社会に迫る、今回の仮説検証であったと思います。

未来の子ども達のために

以上、調査レポートを抜粋して要約した内容をご紹介しました。
この他にもお墓参りによく行く地域の子ども達の非効率が他と比べて低いということを以前聞いたことがありました。
この結果からも中高生のみならず、これからの未来を担う子ども達への情操教育としてお墓参り(先祖供養)は欠かせないものだと再認識を致しました。